RIDDLE SEVEN 制作秘話
2023年9月2日午前1時。
これを書き終えれば準備はおしまい。
ポケモンスリープの点数は、グッドスリープデイの期間中ではあるのですが今日は特段得点が悪いような気がします。
深夜のテンションでもよければ、ぜひお付き合いください。
まずは
ご参加いただきありがとうございます。
ARROWSの代表で、今回の謎制作をしております。堀と申します。
この度はご参加いただきありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?難しかったですか?
ぜひ、感想をSNSと共にアンケートにもぶつけてください。
新作決定は「北謎2023」のエントリーから。
ARROWSは、とあるイベントに参加したいと思っていました。
それは「北謎」です。北海道で開催されている謎解き合同イベントです。
申し込みをして無事当選!まずは、新作制作に取り掛かります。
この時7月頭。大いに頭を悩ませました。
このイベントの特徴は沢山あるのですが
出展者側からお話しすると、前後半で団体ががらっと入れ替わるということです!
(画像をクリックすると、当時のスケジュールが出てきます)
なので、ARROWSに与えられた持ち時間は準備時間含め、6時間。
この時間内でなるべく多くの人を入れなくてはいけません。困った。
ARROWSは基本ルーム型を得意とするのですが、それだと時間当たりの人が入らない。
多分、他の多くの団体はガッツリ60分×3公演で来るだろうなと思ってはいたので
それは確実に選別されるなぁと思い、当日来た人も遊べるようにしたいなぁ・・・なら短時間にするか。
ということで、短時間で、ARROWS初の個人戦ホール型を開催することになりました。
転換もとにかく短く!ということでいつもはラミネート&ホワイトボードペンだったのが、ラミ無し用紙&ペグシルに変わりました。実は、ARROWSの屋内公演では初めての組み合わせです。
テーマ「7」を選んだ理由。
短時間公演でストーリーを理解してもらうのは難しい。
面白い所をぎゅっと濃縮して楽しんでもらおうというコンセプトにしようと。
これは、前の新作「Key’s Museum」と「Classic Escape Series」で培ったものを入れ込みたいなと思いました。
というのが建前ではあるのですが、実のところ7~8月はマジ死にかけるくらいナゾを作っていました。
ストーリーなんて正直入れてたら間に合わないし作ってられません!というのが正直な本音です。すまん。
濃厚なストーリーやギミックを楽しみたい方はSCRAP様で出ている「Mystery for You」から、最新担当作「Pirates journey」をぜひ遊んでみてください。(PR)
ちょっと話がそれましたが…
最初に浮かんだのは666秒の「RIDDLIX(リドリクス)」なんてアイデアが。
しかし、他社様で666という公演があるので、コンセプトが被りそう。なので断念。
じゃあ「7」はどうだ?
SEVENはあるけど、777はないね!これは縁起もいいし「7」にしようと相成りました。
ということで、公演名はなんやかんやありまして「RIDDLE SEVEN」に落ち着きました。
この時の開発コードは「リドナナ」と呼ぶことが多いです。決して「マイセン(たばこのマイルドセブン)」みたいに「リドセン」とは呼びません。
ここから、「7」へのこだわりに向け色々と頑張るわけです。
「7」の謎制作~小謎について
タイトルが確定したので
問題数は7問、制限時間は777秒、参加は7組。目標脱出率は7%程度。
これはすぐに決まりました。
まずは、世の中にある七を調べました。結果いっぱいありました。
七福神、郵便番号の桁数、7つの大罪、北斗七星などなど・・・
その中でも謎で頻出する虹の七色や曜日など分かり切ったものはなるべく入れたくない。
・・・だってもう、見飽きたでしょう。赤枠の3文字目見るとか。
多分そういう謎を見に来たのではないと。もっと別のが見たいんじゃないかと。
ということで、予想される小謎をなるべく排除し、
例えばヒントの数を7つにしてみたりと、小謎については各単問に「7」要素があればOKにしました。
ちなみに、お気に入りはCの問題の「やま」。
良く、岡山・山形・山口・・・で山の付く都道府県6個を問う問題は良くありますが
漢字の一部となるとかなり増えるということが分かって、謎にできたときはすごくうれしかったです。
中謎(Step2)について
STEP 2 は、そもそもあの形で行こうと決めていました。
というのも「おかやまけん」「すいきゅう」「ちっそ」「せんしゃ」が全て7にまつわる単語だなんて誰も思っていないじゃないですか。
後述する岡山県についても、調べたら郵便番号が「700-XXXX」で始まっていて、これは「7」だよねと小躍りしていました。ありがとう岡山県。他の7は解説に書いてあるのでぜひみてね。(ちなみに777-XXXXは徳島県です。)
あてこむ文字数をどれくらいにするかは、最終印刷まで悩みました。
本当は全枠白色にしたかったのですが、デバッグの結果、後述する最終問題がおもしろいし、ここで終わるのももったいない、なるべくここに時間はかけたくないということで、あの字数たちがすでに埋まっているという形になりました。
最後どうしよう
最後はどうしようかと悩んでいたところ、いつの日か謎収納ボックスから落ちていたペグシルを手に取りました。
その時に、あれ?「OKAYA」ってあるぞ…?となりました。(OKAYAはペグシルを販売する会社様)
「おかやおかや…これ、組み合わせたらおかやまけん作れんじゃね?」となり、そこからベースにナゾを再構築。
そしてペグシルをよーく見てみると、「Pegcil」の「l」もペグシルと同じ形をしていることも発見。
もうこれは謎に使うっきゃない!!!ということで、あの最終問題が生まれました。
ここに持っていくために、最初に作った色んな謎が没になり没になり…
今の形になり、皆様を苦しめていることと思います。
あのとき、床に落ちたペグシルを拾ってなければ、「OKAYA」とも気づかず
別のメーカーの鉛筆とかになっていた可能性があるので
「何かの神のお示しかな」と思っています。ありがとう。
ちなみに、最後、ペグシルをのせた図。7に見えるよね?
ちなみに。
この公演の初演は2023年9月2日。
ARROWSが個人事業主(いわゆる事業)として始めた日が2019年9月2日。
4周年を迎え、5年目に入りました。これからも、ずっと皆さんにナゾを届けられますように。
もし願いが叶うなら、ずっと謎解き制作をで生きられますように。
この度はご参加いただきありがとうございました!
(2777文字)